スマホを使っていると、ときどきこんなSMSが届きます。
「お荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました」
「料金のお支払いが確認できません」
「アカウントを確認してください」
本物なのか、偽物なのか。
文章だけを見ると、それらしく書いてあるので迷います。
そんなとき、
「リンクを押す前に、ChatGPTに見てもらったらどうだろう?」
今回はそんな使い方を試してみます。
まず、リンクは押さない
例えばスマホに、
お荷物をお届けしましたが、ご不在でした。
下記より再配達の手続きをしてください。
というSMSが届いたとします。
その下にはURLがあります。
ここで、
「荷物を頼んでいたかもしれない」
と思っても、すぐにリンクを押さないようにします。
警察庁も、フィッシングメールやSMSに書かれたリンクを直接開かず、内容を確認するときは公式サイトや公式アプリを利用するよう案内しています。
STEP1 まずスクリーンショットを撮る
SMSそのものを開いた状態で、画面のスクリーンショットを撮ります。
そしてChatGPTに画像を見せて、
このSMSは本物か偽物か判断に迷っています。
リンクはまだ押していません。
この画面から不審に見える部分を初心者にも分かるように教えてください。
写真だけでは断定できない場合は、断定せずに確認方法を教えてください。
と聞いてみます。
ここで大切なのは、
「本物か偽物か決めて」ではなく、「怪しい点を教えて」
と聞くことです。
STEP2 AIに怪しいところを一つずつ見てもらう
例えばChatGPTから、
-
急いで手続きさせようとしている
-
URLが公式サイトと違って見える
-
日本語が少し不自然
-
個人情報の入力を求めている
などの指摘が出てくるかもしれません。
実際、フィッシングでは実在する企業や公的機関を装い、偽サイトへ誘導してパスワードやクレジットカード情報などを入力させる手口があります。
ここで、
このSMSのどこが特に怪しいですか?
理由も一緒に3つに絞ってください。
と続けてもいいでしょう。
STEP3 「本物ならどう確認すればいい?」と聞く
AIに怪しいと言われても、それだけでは終わりません。
次に、
このSMSが本物か確認したいです。
メッセージ内のリンクは使わずに、安全に確認する方法を順番に教えてください。
と聞いてみます。
例えば宅配便なら、
SMSのリンクを押す
のではなく、
自分で公式アプリを開く
あるいは、
公式サイトを自分で検索する
という確認方法があります。
この使い方が大事です。
AIに、
「怪しいか判断してもらう」
だけでなく、
「安全な確認方法を教えてもらう」
ところまで相談します。
STEP4 送り主の名前だけで信用しない
SMSに、
「○○銀行」
「○○運輸」
「○○カード」
と書いてあっても、それだけで本物とは限りません。
IPAでは、宅配便業者、通信事業者、国税庁などを装った偽SMSが確認されており、リンク先でクレジットカード情報などを入力させたり、不正なアプリをインストールさせたりする手口も紹介されています。
そこでChatGPTに、
この会社名が表示されていますが、会社名だけで信用していいですか?
本物か確認するときに見るべきポイントを教えてください。
と聞いてみます。
STEP5 もしリンクを押してしまったら
「もう押してしまった」
ということもあるかもしれません。
そのときも、慌てずに相談します。
怪しいSMSのリンクを押してしまいました。
まだパスワードやカード番号は入力していません。
今すぐ確認することを、優先順位順に教えてください。
もし、
-
パスワードを入力した
-
クレジットカード番号を入力した
-
アプリをインストールした
などがあれば、そのことも伝えます。
ただし、ここでパスワードやカード番号そのものをChatGPTに送る必要はありません。
STEP6 AIだけで決めず、公式情報でも確認する
ここはとても大切です。
ChatGPTが、
「これは詐欺の可能性が高そうです」
と答えても、それだけで最終判断をしない方が安心です。
警察庁や政府広報も、メールやSMS内のリンクではなく、公式サイトや公式アプリを使って確認することを勧めています。
つまり、
AIに見てもらう
↓
怪しいポイントを整理する
↓
公式サイト・公式アプリで確認する
という流れです。
今回使えるプロンプト
怪しいSMSやメールが届いたときは、こんな文章をそのまま使えます。
これから怪しいSMS(またはメール)のスクリーンショットを送ります。
私は詐欺やフィッシングに詳しくありません。
まず、
不自然な文章
急がせる表現
怪しいURL
個人情報を入力させようとしていないか
本物か確認するために見るべき点
を初心者向けに説明してください。
写真だけで本物・偽物を断定できない場合は、無理に断定しないでください。
また、メッセージ内のリンクを使わずに、
・公式サイト
・公式アプリ
・公式の問い合わせ先などで安全に確認する方法を教えてください。
もし私がすでにリンクを押したり、情報を入力してしまっている場合は、何を優先して確認すればいいかも教えてください。
なお、パスワード・暗証番号・クレジットカード番号など、入力してはいけない情報がある場合は必ず先に注意してください。
この使い方はSMS以外にも応用できる
この方法は、怪しいSMSだけではありません。
例えば、
-
知らない会社から届いたメール
-
「当選しました」という通知
-
「アカウント停止」と書かれた画面
-
怪しい通販サイト
-
見覚えのない請求画面
-
SNSの怪しいDM
などでも使えます。
スクリーンショットを撮って、
「これ、怪しくない?」
と聞くだけでもいいんです。
「分からないから押してみる」ではなく「分からないから聞いてみる」
以前なら、
「よく分からないけど、とりあえず開いてみよう」
となっていたかもしれません。
これからは、
分からないときこそ、まずAIに相談する。
それだけでも、危ないリンクを押す前に一度立ち止まれます。
もちろんAIも間違えることがあります。
だから、
AIに相談する → 公式情報で確認する
という使い方が大切です。
スマホなら、その場ですぐ相談できる
怪しいSMSが届いたら、
スクリーンショットを撮る。
ChatGPTを開く。
画像を見せて、
「これ、なんか怪しい気がするんだけど、どこ見ればいい?」
これくらいでも大丈夫です。
難しい言葉は必要ありません。
途中で言葉につまっても構いません。
AIを使うのに、上手な質問は必要ありません。
分からないから相談する。
それでいいんです。
私もこれから、日常生活の中で、
「今までなら一人で悩んでいたことを、AIに相談するとどうなるのか」
をいろいろ試していきたいと思います。
AIを難しいものとして考えるのではなく、
困ったときにまず相談できる相棒。
そんな使い方を、一緒に増やしていきましょう。
