古物市場に行くと刀剣が出てくることがあります。多くは刀剣専門の市場へ出品される為、道具の市場に出るのは珍しいです。
刀剣を買い付ける際に大事なのは登録がしっかりと付いている物である事です。
登録には「茎(なかご)」(柄に収まっている部分)をチェックする事が大切です。銘・目釘穴の数や、刃の長さが正しいか等登録証に書かれている内容と一致しているかを確認します。
それから刃の確認です。刃こぼれや傷・錆が無いか、波紋の状態はどうか・・・・
私は専門家ではないので扱った事はないのですが、古物市場に出入りできる方なら誰でも売買可能です。
興味のある方はある程度勉強して、刀剣を扱っているベテランからいろいろ教わりながら扱うとようでしょう。
今、海外の日本刀ブームが好調でeBay等では円安も手伝ってかなりの数が売れていると聞いています。
但し、日本刀を海外に輸出する場合、国内での販売方法とは少々違うのでしっかり調査してから扱いましょう。
刀剣の見方
刀剣は高価でデリケートな商品ですので、取扱いには十分に気を付けなければいけません。
柄は抜かれて茎(なかご)は確認出来る状態で下見できる事が殆どです。柄が抜かれていなかった場合は目釘抜きを事前に準備しておいてください。
写真のように刃を上に向けて鞘を前に押し出すように刀を抜いていきます。
その際、鞘は完全に抜いて下さい。初心者の方は遠慮がちに途中でとめて、半分ほど刀が鞘に収まったまま見る方がいますが、これをやると鞘が刀の側面に当たってキズが付く事があります。持ち主の方から注意されることがあります。
鞘の側面を擦らない様、慎重に素早く抜きます。
(勿論周りに人がいない事を確認してからです。)
抜き終わったら、いろいろな方向から刃こぼれ・錆等を確認します。
確認の際は刃には絶対に触れてはいけません。刃は空中に漂う人の唾液に反応して直ぐにくすんでしまうほどです。
戻す時は抜く時と逆の動作で、鞘に擦らないように慎重に鞘に納めます。
納める際は「鎺(はばき)」鞘に納まるまでしっかりと戻します。
柄・鍔の付いた日本刀の外装を「拵え(こしらえ)」といいますが、この拵えも非常に高価な物がありますので、傷がつかない様慎重に扱う事が大事です。
この拵えには鍔(ツバ)、目貫(めぬき)、縁頭(ふちがしら)等の細工の施された刀装具が備わっています。
刀が武器から徐々に飾り物になっていった江戸時代に、身分の高い武士が拵えの見栄えを良くするために手の込んだ刀装具を付けたそうです。
日本刀は古くからありますので、年代物の高価な品は数千万円の物のあります。
刀装具を含め日本刀の売買は商売としての幅が大きいので、扱えるようになれば面白い商材となるでしょう。
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